
メインのヘッドホンを更新しました。
これまでは、この前々機種のMDR-1Rでした。
買い替えるにあたり、かなーり悩みました。
悩んで悩んで禿げるくらい。
似たような機種を買う意味があるのか?
値段もなんとなく上がっちゃったし。
これまで使っていた交換用ケーブルも使えなくなるし。
なんだかんだで、出費がかさむなあ、と。
MDR-1Rの不満点は、中高音域(多分5kHz付近)のおとなしさというか、凹み感で、個人的にはこの辺りが物足りなく感じていました。
ある意味、これがMDR-1Rのキャラかもしれませんが、沈んだ感じであり、聴き疲れはしにくいのですが、ややキラキラ感に欠けるのと、音の広がりが足りないと思っていました。
最近ではMDR-1タイプの競合機種がいくつか出てきており、コンセプトが同じばかりか、見た目がそっくりなのがあるのは驚きですが、当然、これらも候補に挙がりました。
電器屋さんで、自前のウォークマン片手に、視聴しまくって、やはりというか、結果として残ったのは、MDR-1Aでした。
A社のそっくりさんは、音質的にはフラットな感じ、低域はおとなしいものの、中高域はしっかりでていてほぼ不満はありませんでしたが、噂通り側圧が高めで、長時間はキツいです。これが大きなマイナスポイント。そして何より、見た目が残念で、劣化コピー然としているのが最後まで引っかかりました。やはり、所有する満足感とかそういうところは、商品としてのオリジナリティが重要な要素だと思うのは、私だけでしょうか。
P社のは、元気が良く、最初は良く感じるのですが、なんかフラット感が無いのです。イコライジングされているというか、加工されているというか。良く聴く女性ボーカルの声が少し違って聞こえたので、違和感を感じてしまい、却下。
1Aは高域がかなり改善されていました。実は、少し前に試聴したときと個体差を感じたので、エージングの影響があるのかもしれませんが、この日のは非常に良かったです。
低域も1Rより増えましたが、バスドラがしっかり聞こえるのは魅力です。中域を邪魔するほど嫌らしくなく、音楽が楽しく聴ける要素だと思いました。
結局、ソニーストアで注文。電器屋さん、大変申し訳ありませんでした。
商品はすぐに届きました。
届いた箱を開けてみると、1Rと同じ演出です。豪華なブラッククロスに囲まれています。
1Rは黒だったので、今回はシルバーにしてみました。同じ色だと間違えるから。
内容物は、これもやはり1Rと同じ構成です。キャリングケースはほぼ同じと見ました。ケーブルは本体側4Pのもので、この機種専用です。
個人的には、オプションでもいいと思うマイク・リモコン付きのコードが入っています。これ要らないから長いケーブルを標準で付けて欲しいなあ。
1Rとはぱっと見、同じに見えますが、よく見ると全然別物であることが分かります。
ほぼ全ての部品の形状が違います。新しい型をわざわざ作ったと言うことです。型を起こすのはお金がかかりますから、共通化できるところは極力するはずなのですが。
なにやら共通部品はマグネットだけというほど。相当気合いを入れて作っているのですね。
さて、50時間ほど使ってきた感想です。
最初に、あくまでも個人的な感想というのをお断りしておきます。人によって感じ方は千差万別。違って当たり前なのを前提にしています。
まず装着感:
装着感は1Rでも相当良かったのですが、さらにパッドの厚みが増えて耳がすっぽり入るようになりました。これ以上快適なヘッドフォンはなかなか無いと思います。長時間の装着が本当に苦になりません。これは非常に重要なポイントです。
音質がどんなに良くても、装着感が悪いと結局使わなくなります。これは数時間着けていても大丈夫。身に着ける製品として非常に重要な性能と思います。他社がなかなか追いつけないところでは無いでしょうか。
一番大事な音質:
通常はSACDプレーヤーSA8004とプリメインアンプPM8100SAで聴いています。ソースはCDか、PCのFLAC音源をCDプレーヤーのDACへ入力。サブ機はウォークマンのA16です。
なぜだか分からないけど、十分こなれた1Rと比べて、音量が小さくなったように感じます。そして、各楽器が綺麗に分離して聞こえます。高音もシンバルとか綺麗に響いてくれます。
音の広がりとか、エコー感とかの表現は素晴らしく、立体的に聞こえるのは、1Rと比べて明らかに改善されているポイントです。恐らく高域の特性が改善されたことが効いているのではないかと思います。
低域はより深くなり、バスドラとベースが気持ちいい。音楽の基盤はベースですね。やはり低域はノリを出すために重要なパートであり、ここも磨きがかかりました。視聴時は、やや盛りすぎかと感じないこともなかったけど、家でじっくり聴くと決してそんなことはありませんでした。
もともと中域の再現性は素晴らしかったので、この美点をそのままに、上と下がより改善されて、より完成度が高まったと言うことでしょうか。1Aに慣れると、1Rに戻ったときに物足りません。1Rには1Rの良さはあるのですが。
将来性:
標準で独立グラウンドケーブルに対応したのは、先進的です。従来ケーブルとの互換性は無くなってしまいましたが、今後これが主流になるかもしれませんので、ここは評価します。
やるかどうかは別として、バランス接続にも発展できるのは将来性があって良いですね。ここもライバルをリードしていると思います。
まとめ:
1Rから正常進化しているのが確認でき、買い替えて満足できるものでした。
ネガ要素が真面目につぶしこまれており、欠点があまり見つかりません。長時間のリスニングも快適です。ウォークマンでも使いやすく、アウトドアもインドアも、もはやこれ一本でいいかと思います。TV、映画視聴もオールマイティにこなせますし、本当に誰にでも勧められる製品と思います。できれば3mのケーブルを付属させてもらうというのは贅沢な相談でしょうか。純正品を買うしか無いので、きっと買いますけど、高いのよね。